幸せの素:Rock― Keith Moon ③ 天才ドラマー [ロック]
5月2日にBS2で放送された、ザ・フーのドキュメンタリー映画「キッズ・アー・オールライト」
このDVDはもちろん持っていて、たぶん100回以上見てはいるのですが、
「ストーンズやZEPに視聴率で大差をつけれてはいけない。」という勝手な使命感のもと、
当日は早めに帰宅し、映画の始まる10分前からスタンバイ。
完全にザ・フーおバカです・・・。
でもなんだか新鮮でした。違いはないんですけど、DVDと・・・。
通して見るのは久々だったからかも知れないけど。。。
奇行ばかりが注目されがちなキース・ムーンですが、やっぱりドラムはほんとうにすごい。
60年代のキースのドラムは、シンバルを無意味に使いすぎということはあるかもしれないけれど、
それを入れても、10代のドラマーとは思えないほどの完成度だと思います。
音がただ大きいだけでなく、ちゃんと効果的に叩いてる。曲をしっかり引き立てている。
天才です、本当に。
映画を見ていてあらためて感じたのは、ベースとドラムが本当に生きているということ。
あのベースとドラムがザ・フーならではの重厚感を引き出している。
ベースひきくり、ドラムたたきまくりなのに、バランスが取れているザ・フーというバンドは
本当に本当にすごいなぁと思います。
出来ることなら、全てのアルバムをドラムだけ、ギターだけ、ベースだけで聞きたい!
叶わない夢ですけど・・・。
ちなみに「キッズ・アー・オールライト」のDVDでは、ボーナスとして、
メンバーそれぞれ、一人だけを映したライブ映像(1978年シェパートンの)を見ることが出来ます。
マヌケな私は、ずっとこのことに気づかず、最近りんちらさんに教えてもらって気がつきました・・・。
これはなかなか見ごたえあって、とっても楽しいです。
ベースだけ、「ベースの音だけ」を聞くことが出来ます。ベーシスト必見かも。
キースのドラムのかっこよさがバーンとつまっているのが「ライブ・アット・リーズ」
文句なしにかっこいい一枚です。
キース・ムーンは(大ファンである)ビーチ・ボーイズに
「ドラマーにしてくれ!」と頼んだそうですが、
彼のドラムはザ・フーだからこそ生きたのだと思います。
そういう意味では、ザ・フーのオリジナルメンバーは
正に「天の配剤」だったと思います。
(ビートルズ、ZEP、クイーンなどもそうだと思っています)
これだけ4人全員が前面に出て演奏で主張しながら、
ちゃんと曲として成立しているのはちょっと有りえないです。
(しかも、楽曲が器楽的部分メインでなく、基本的に歌メインで)
ジョン・エントウィッスルのベースにしてもそうですが、
あれだけ弾きまくり・叩きまくりしてても、いわゆる
「ベースソロ」「ドラムソロ」というのはほとんどなくて、
ピートのギターも含めて全員でインプロヴィゼイション
するのが特徴ですね。
「Live At Leeds」の映像が発見されたというニュースも
ありましたが、日の目を見るのでしょうか?
by りんちら (2006-05-07 18:41)
りんちらさん☆
本当に適材適所ですね。キースはザ・フー以外考えられません。
がんばって狙いを定め勝ち取った定位置だし、ここだ!と嗅ぎつけたキースの臭覚はさすがです。
キース・ムーン×ビーチボーイズというのもキースファンとしては見てみたいけど許されるはずがないですよね・・・。
Live At Leedsの映像、見たいです~。あの音を映像と一緒に楽しめるなんて、
夢のような話です。この夢は実現してほしいです♪
by moon (2006-05-07 23:28)